注射・輸液器具の安全対策設計
当社は注射・輸液関連器具類の使用中の事故防止を目的として、製品設計上で実行が可能な安全対策を取り入れています。
医療事故の中には、安全対策器具の導入で回避できる事故が必ずあります。
安全対策器具の導入で全ての事故を回避できるわけではありませんが、事故防止のための改善対策が明確になると同時に、事故の種類別の回避対策が具体化し易くなります。その結果として事故の絶対件数を減少させ、医療の質の向上と同時に事故損害コストの減少を得るというメリットがあります。
製品構造や機能によって回避可能な事故の範囲は、その安全対策製品自体がもつ事故阻止能力に左右されますが、製品設計での基本的な目標は「ヒューマンエラーの抑制」であり、それを実現するのは「フェイルセーフ設計」です。人が間違う可能性をできるだけ排除し、併せて人の注意力や作業能力の個人差を軽減しようという設計方針を貫いています。
以上の考え方に基づいて、ニプロでは注射・輸液関連の商品群において、次のような安全対策設計を実行しています。